ベルリン

ドイツ
Federal Republic of Germany

人口●8217万人
面積●35万7022km2
主要言語●ドイツ語
通貨●ユーロ
1ユーロ=128.98円
1人当たりGNI●3万8990ドル
ドイツヨーロッパ中央部、ほぼ日本に匹敵する面積の連邦共和国。4世紀のゲルマン民族大移動でこの周辺に移住したドイツ人は、神聖ローマ帝国を構成する多数の小公国に分裂していたが、18世紀、プロイセンにより統一されて工業等が発展した。国名は高地ドイツ語で民衆を指す「ドイッチェ」が変化してドイツという。

●ベルリン Berlin ドイツの首都で人口342万人。第2次世界大戦により壊滅的な破壊を受け、東西に分断された街は戦後世界の縮図であったが、1990年10月に統一され、翌年6月にドイツの首都に復帰した。街の随所に戦争の傷跡が残っているが、反面、活気に満ちた国際的文化都市となっている。新しいものと古いもの、現代と伝統がマッチしているベルリンはヨーロッパでも最も人気のある街の一つとなっている。

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BEIJING_MAP

●営業主体



Berliner Verkehrsbetriebe(BVG) Berliner Verkehrsbetriebe(BVG)
Holzmarktstraße 15-17, 10783 Berlin, Germany
TEL:+49-30-256-29161 FAX:+49-30-256-28205
URL:http://www.bvg.de〈ドイツ語/英語〉
e-mail:info@bvg.de

●地下鉄の概要 ベルリン最初の地下鉄は、ベルリン高架・地下鉄会社が1896年に建設を開始し、1902年2月に開業したPotzdamer Platz〜Stralauer Tor(現存せず)間6kmであったが、地盤等の制約から、この区間は全線が高架方式であった。しかし、1902年末までには東西両方向に延伸されて、Warschauer Bruecke(現在のWar-schauer Straße)〜Knie(現在のErnst-Reuter Platz)間の路線となり、この内Nollendorfplatz駅から西側(Knie方向)は、地下区間となった。これは、カイザーヴィルヘルム記念教会付近の景観が損なわれるのを防ぐためといわれている。

その後、今日のU2号線となる上記路線の延伸や、今日のU1号線及びU3・4号線の開業があり、第1次世界大戦が始まった1914年には、総延長約37.8kmの路線網が形成された。初期に建設されたこれらの路線は、いずれもトンネル径が6.24m、車両の幅が2.3mの小断面地下鉄であったが、1923年に開業した現在の6号線では、トンネル径7m、車両幅2.65mの大断面地下鉄が採用され、以後に建設された路線は、すべて大断面の地下鉄となっている。

1929年には、ベルリン高架・地下鉄会社と一般ベルリン乗り合いバス株式会社及びベルリン路面電車運営会社の3社が合併して、ベルリン輸送会社(BVG)が発足し、市内の交通機関を一元的に運営することとなった。以来、地下鉄の建設も同社の手で急速に進められ、第2次世界大戦直前までに、現在のU9号線を除き、今日の路線網の基本が完成した。

第2次大戦後は、1949年のベルリン分断に伴い、BVGも東西に分割され、地下鉄については東側地区を除く大部分の路線がBVGの所有となった。さらに、1961年の「ベルリンの壁」構築により路線網が分断され、一部を除き東側の駅は通過する措置がとられた。

1989年の「壁崩壊」、翌年10月の東西ドイツの再統一の結果、1992年には東西のBVGの合併が実現して新たに「ベルリン運輸公社」と改称し、州の交通部門として地下鉄、路面電車、バス、フェリーの運行を担当することとなった。

さらに1996年には、州内と周辺の公共交通を広域的、総合的に管理するベルリン・ブランデンブルク運輸連合(VBB:ベルリン州、ブランデンブルク州並びにブランデンブルク州内の自治体が3分の1ずつを出資)が誕生した。VBBは、1999年から地下鉄やSバーンをはじめとする域内の交通機関を対象に、共通運賃制度を運用している。

ベルリンの分断中の1960年代から70年代にかけて、新たにU9号線の開通があったが、東西ドイツの再統一後は、旧東ドイツ地域の老朽化した設備の改善が優先されたため、分断されていた路線の接続や若干の路線延長等はあったものの、これまで新線建設や路線の大幅な延長等は行われなかった。しかし、2009年に入り、 Hauptbahnhof〜Brandenburger Tor間のシャトル(折返し)路線(U55線)が開通、途中のBundestag(連邦議事堂)駅を含めわずか3駅1.5kmの開業であるが、将来的にはU5号線をBrandenburger Torまで延伸させ接続する予定である。

現在、U7号線のFlughafen Schönefeld(シェーネフェルト空港)への延長構想もあるが、財政状況から具体的な計画は示されていない。

ベルリンの地下鉄は、全線でワンマン運転を実施している。また、駅施設の無人化が進められており、その代替としてホーム上に円筒形のビデオモニター付非常通報・案内装置が設置されている。乗客はこの装置を使用して監視センターと通話することができ、万が一危険を感じた等の場合に非常ボタンを押すと、直後にビデオ記録装置がスタートするしくみとなっている。

また、STAR(スター)と名付けられた総合的な近代化計画の一環として、将来の無人運転方式の実施を目指し、1990年代の後半から、中央制御室による運行の集中管理、運転台の取り外しも可能な新型車両の導入(Hシリーズ=大断面、HKシリーズ=小断面)等を進めているが、現在のところ実施の時期は未定である。

U5号線で運用される最新型のH型車両(Alexanderplatz駅) 提供/橋爪智之 U55号線Hauptbahnhof駅に停車中の旧型車両 提供/橋爪智之

左図:U5号線で運用される最新型のH型車両(Alexanderplatz駅) 提供/橋爪智之
右図:U55号線Hauptbahnhof駅に停車中の旧型車両 提供/橋爪智之

●データ 開通年 1902年8月
営業キロ 152.7km
路線数 9
駅数 170
従業員数 2740人
運行時間 4:00〜1:00
運賃制度 ゾーン制
輸送人員 4億7310万人
軌間 1435mm
電気方式 直流750V
集電方式 第三軌条
運転保安 PTC/ATO
最小運転間隔 3分
車両数 1312両
列車運転線路 右側

●利用方法 乗車方法
◎窓口もしくは自動券売機で乗車券を購入し、ホーム上に設置してある刻印機で打刻して乗車する。打刻後2時間を経過すると無効

運賃
◎VBB域内交通機関共通。Aゾーン(Sバーン環状線内)、Bゾーン(ベルリン州内)、Cゾーン(ベルリン州を取り囲むように位置するブランデンブルク州内)に分かれており、単一ゾーン内の利用は1.30ユーロ、A・Bゾーン共通券は2.10ユーロ、B・Cゾーン共通券は2.50ユーロ、全ゾーン共通券は2.80ユーロ(いずれも2時間有効)

乗車券
◎普通乗車券、1日乗車券、7日乗車券、ウェルカム・カード(全区間72時間有効)等

旅客案内
◎駅構内の表示はドイツ語で、壁には路線図等の案内板がある。地下鉄の入口には、青地に白のUマークの標識がある

利便施設
◎エレベーター・エスカレーターが63駅に設置されており、また、U5号線の地上区間には、ホームへのスロープが設置されている駅がある

その他
@ほとんどの車両のドアは半自動式で、降車の際は手動でドアを開ける
A乗車券に打刻しなかったり、有効時間内や有効ゾーン内以外の乗車券で乗車した場合は、40ユーロの罰金を科される 〈橋爪智之〉

UバーンとSバーン
ドイツでは、LRTの路線をStadtbahn(シュタットバーン)と呼び、その内、相当の区間地下を走行する路線をU-bahn(Uバーン)と称し、路線番号にUを付している。なお、ベルリンやミュンヘン等の本格的な地下鉄であるUバーンと区別するため、標識等の表示では、青地に白抜きの「U」の文字の下に「Stadtbahn」と併記されている場合が多い。
一方、多くの都市では、地下鉄やStadt-bahnとともに、S-bahn(Sバーン)と呼ばれる路線が、ネットワークを形成している。ベルリン等の大都市では、都市内の路線や都心と近郊を結ぶ路線は、電車化される以前からStadtbahnと呼ばれていたが、電車化が進むとともに、1930年ごろから、都市を意味するStadtのSと、高速を意味するSchnellのSの両方の意味を込めて、Sバーンと呼ばれるようになったものである。Sバーンは原則として、旧国鉄であるドイツ鉄道(子会社を含む)によって運営されている。

地下鉄博物館とSバーン博物館
ベルリンの地下鉄愛好家が運営している地下鉄博物館がU2号線のOlympia-Stadion駅に隣接する古い信号塔内にある。公開は毎月第2土曜日の10時30分〜16時、料金は2ユーロ(12歳以下の子供は1ユーロ)
TEL:030-364-18730
また、ポツダム市との境界近くにあるSバーンのGriebnitzsee駅構内にはSバーン博物館がある。開館は4〜11月の第2土曜と日曜の11時〜17時、料金は2ユーロ(6歳以下の子供は無料)
TEL:030-787-05511

高架区間を走るU1号線(Schlesisches Tor駅) 提供/橋爪智之 7日乗車券 60mm×76mm

左図:高架区間を走るU1号線(Schlesisches Tor駅) 提供/橋爪智之
右図:7日乗車券 60mm×76mm

*社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄 -151都市のメトロガイド-」より