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上海(SHANGHAI)


中華人民共和国
People's Republic of China

人口●13億6920万人
面積●959万6961km2
主要言語●中国語
通貨●元
1元=13.54円
1人当たりGNI●2370ドル

アジア大陸の中央部から東部にかけて広がる国家で、世界最大の人口を有する人民共和国。熱帯から冷帯気候まで、内陸の高山、砂漠気候までと変化に富んだ気 候を有する。中華と「世界の中心」を自称した。近年、豊富で安価な労働力を背景に工業も発展を遂げた。しかし、一方では、都市と農村の経済格差の解消など の課題も指摘されている。

上海 Shanghai

揚子江河口の港湾、商工業都市で、工業、商業、金融、貿易、科学技術が発展した人口1597万人の中国最大の都市で中央直轄市でもある。河口デルタに開けた都市のため地勢は平坦で、平均標高4mの沖積平野にある。国内31の省、市、自治区の中で最も人口密度が高く、東京23区の面積より狭い外郭環状道路内の中心市街地には、約800万人の常住人口に加え農村部からの300万人とも言われる未登録人口が暮らすといわれる。また、中国で最も西洋化された都市といえる。繁華街の南京路を中心に人民公園、黄浦公園、上海博物館、大世界、龍華寺などの名勝地がある。

営業主体

Shanghai Shentong Metro Group Co.,Ltd.(SMC)
3# Building NO.909, Gui Lin Road, 201103 Shanghai, P.R.China TEL:+86-21-6318-9188 FAX:+86-21-6469-6500 URL:http://www.shtmetro.com〈中国語〉

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

世界有数の人口密集都市であるが、市の中心部を南北に貫く地下鉄1号線が徐家匯~錦江楽園間6.6kmで部分開業したのは1993年4月のことであるから、地下鉄の整備はかなり遅いといえる。その後、東西に走る地下鉄2号線が中山公園~龍陽路間15.6kmで1999年10月に開業、高架の3号線(明珠線)第1期区間(上海南站~江湾鎮で4号線環状部の西半分)が2000年12月に開業した。
この10年間の開通を見てみると、2003年に1号線南端からさらに郊外に延びるライトレール路線(SMR)として5号線が、2005年には2003年に起きた陥没事故を乗り越えて4号線の環状部分が開通し、上海申通集団有限公司の名にあるように、環状線を南北と東西の両線で貫く「申」の字の路線が開通した。その後も2007年12月に6・8・9号線、2009年12月には7・11号線が相次いで開通するなど、都市鉄道網の整備が急速に進められ、2010年の上海万博開催に向けてその速度はさらに加速されている。
現在、上海の地下鉄は10路線221駅、総延長330kmに達しており、開業20年を待たずに、東京を抜いてアジア最大の路線網を持つ都市となった。目下、6・7・9号各線の延伸工事のほか、万博に向けて13号線の万博区間の工事が精力的に行われている。また、2号線は、市街西の虹橋空港と東の浦東国際空港を結ぶ延伸工事が東西両端で進められている。これらの路線が完成すると、地下鉄の総延長は11路線400kmに達する見込みである。
従来、上海の地下鉄は、上海地鉄総公司により建設と運営が行われてきたが、軌道系都市交通システムの整備手法を見直すとともにその整備を加速するため、上海市の軌道系交通プロジェクトを一元的に担う上海申通集団有限公司が2000年4月に設立された。この会社は、資金調達からインフラの建設、完成後はその資産を保有し運営する権限を持っている。上海申通集団公司は建設を上海地鉄建設有限公司(Shanghai Metro Construction Corporation: SMCC)に、運営を上海地鉄運営有限公司(Shanghai Metro Corporation: SMC)にそれぞれ委託しており、地下鉄1号線、2号線、3号線(明珠線)、4号線、8号線は、いずれも上海地鉄運営有限公司が運営している。また、ライトレールである5号線と6号線は別会社である上海現代軌道交通股分有限公司の経営であったが、2008年に申通地鉄に吸収された。
最近の上海市のマスタープランでは、2020年には都市交通輸送量の25%を都市鉄道が担うことを目標としており、地下鉄、高架鉄道(軽軌線)、地域急行線により、環状路線と格子状路線を組み合わせ、全体で22路線877kmを整備することにより、世界一の軌道交通網を擁することとしている。


上海浦東国際空港からの磁気式リニア鉄道と接続する2号線を走る車両
提供/磯部栄介

データ

開通年1993年4月 軌間1435mm
営業キロ330.0km電気方式直流1500V
路線数10 集電方式架空線
駅数221 運転保安ATC/ATO/ATS
従業員数1万6000人 最小運転間隔2分45秒
運行時間4:55~23:33 車両数2100両
運賃制度距離制 列車運転線路右側
輸送人員13億1400万人   

利用方法

乗車方法

自動券売機又は窓口でIC内臓の乗車券又はカードを購入し、ターンバー式の自動改札機に通して乗車する。降車時に自動改札機に投入された乗車券は、回収され再利用される

運賃

対キロ区間制(6kmまで3元、以降10kmごとに4元~9元)

乗車券

普通乗車券、ICカード「上海公共交通カード」

旅客案内

中国語及び英語。地元の上海語での案内はない 〈稲田恭子・柴田耕一〉

利便施設

エスカレーター、ホームドア等の設備がある 〈稲田恭子〉


北京・天津で相互利用可能な交通ICカード

2008年8月、北京と天津両市で利用可能な交通ICカード「京津一 通」が発売された。このカードでは、それぞれの市において交通の割引を受けることができる。北京ではバスが6割引、地下鉄が一律2元、天津ではバスが5%割引、地下鉄が10%割引となる。ただし、新しく開通した京津城際鉄路では使用できない。


1回乗車券 85mm×54mm


上海火車站駅に停車中の3号線の地下鉄車両
提供/磯部栄介

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄 -151都市のメトロガイド-」より

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