一般社団法人 日本地下鉄協会

ホーム > 世界の地下鉄 > スペイン バルセロナ

バルセロナ(Barcelona)


スペイン
Spain

人口●4490万人
面積●50万5370km2
主要言語●スペイン語
通貨●ユーロ
1ユーロ=128.98円
1人当たりGNI●2万9290ドル

西ヨーロッパ、イベリア半島の王国。大部分が標高数百mの高原状であり、比較的乾燥した気候である。紀元前7世紀にフェニキア人がこの地に多く見られた「hispan(犬)」または一説に「Shaphan(兎)」と名づけたのが国名となったという。古代ローマ帝国の属領、西ゴート王国の支配の後、8世紀にアラビア人の支配を受け、イスラム文明の影響を受けた建築物が残る。

バルセロナ Barcelona

スペイン東部、地中海に面し、三方を山に囲まれた人口164万人のスペイン第2の都市。スペイン最大の港湾都市で、カタルーニャ地方の中心地となっている。商工業活動ではマドリードを抜いて、同国第1位を保っており、バルセロナを中心とするカタルーニャ地方はスペインの国民総生産の20%をあげている。市内には、中世ゴシック建築とガウディの建築群が建ち並び、ピカソ、ミロなど芸術家で有名な街でもある。

営業主体

Ferrocarril Metropolita de Barcelona S.A.(TMB)
Carrer 60, núm 21-31, Sector A, Polígon Industrial Zona Franca, 08040 Barcelona, Spain
TEL:+34-93-298-7000 FAX:+34-93-298-7444
URL:http://www.tmb.cat〈カタルーニャ語/スペイン語/英語〉
e-mail:ciacuniversitat@tmb.net

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

現在、バルセロナには9本の地下鉄路線があるが、そのうち1~5号線及び11号線は、バルセロナ市とカタルーニャ州が共同で設立したTMBが、6~8号線はカタルーニャ州政府の機関であるFGC(Ferrocarrils de la Generalitat de Catalunya)が運営している。バルセロナ市内は、地下鉄のほか、FGCとRENFE(スペイン国鉄)が運営する郊外路線、トラム(7路線)、多数のバス路線等による稠密なネットワークが形成されており、バルセロナ市、カタルーニャ州、国が共同で設立したAutoritat del Transport Metropoltia(ATM)が運賃体系を含め、総合的な計画、連絡、調整業務を担当している。
バルセロナの最初の地下鉄の開業は、1924年12月のGran(大)Metro線(現在の3号線)のCatalunya~Lesseps間3.0kmであった。その後、1929年開催のバルセロナ万国博に合わせ、主要会場となるエスパーニャ広場やモンジュイック公園地区と市中心部間のアクセスを確保するため、1926年6月にMetro Transversal(横断)線(現在の1号線)のCatalunya~Bordeta(現在のEspanya)間が開業した。なお、1号線は当初、スペイン国鉄の複数の幹線を結ぶ路線として計画、建設されたため、現在でも国鉄線と同じ1674mmのゲージを採用した唯一の地下鉄路線となっている。
1920~30年代には、1号線、3号線の若干の延伸のほか、3号線の支線として現在の4号線の一部となるJaume 1~Correos間の開業があったが、路線網の本格的な建設が開始されたのは第2次大戦後の、特に1970年代以降のことである。
2003年12月には、11号線のTrinitat Nova~Can Cui・間5駅2.1kmが開業し、さらに2008年10月の3号線Canyelles~Trinitat Nova間の延伸開業により、現行の路線網が完成した。11号線はほぼ全線が単線で、ライトレール車両が走行しており、目下、無人運転化に備えたプラットホームスクリーンドアの設置工事が進められている。
一方、FGCの各路線は、都心と近郊とを結ぶ路線の都心部を地下化したもので、1929年に6号線のCatalunya~Muntaner間が最初に地下化され、その後、1974年までに現行の区間に延伸された。また、7号線は1954年に、8号線は1987年に現行の区間が開業した。8号線は、メーターゲージを採用している。
現在、ATMが2000年に公表した建設10か年計画に基づく新線である9号線と10号線の建設工事が進められている。この路線はミュンヘンのU1、2号線やU3、6号線等と同様に別々の始発駅を出た2本の路線が、途中で合流して都心区間は同一軌道上を走行し、その後、再び分岐して別々の終端駅に到達する方式となっており、路線延長は47.8km、地下区間の延長は42.6kmで、ヨーロッパでは最長の路線となる。
2002年には、1、5号線のSagreraからFondo(1号線)を経由してCan Zamに至る路線及びSagreraから2号線のGorgに向かう路線の建設が開始された。一部は2005年に開通の予定であったが、地質上の問題等により遅れ、2009年12月に9号線のCan Zam~Can Peixauet間4kmが部分開業した。全線開業は2014年となる見込みである。なお、9、10号線は無人運転が採用されることとなり、各駅にはプラットホームスクリーンドアが設置されている。
また、5号線のHorta~Vall d'Hebron(3号線)間の延伸工事も進行中である。  さらに、近郊の数都市と都心部を結ぶ新たな路線となる12号線、2本目のライトレール地下鉄となる13号線の建設計画も発表されている。


2号線に投入されている新型車両は4両編成(Sagrada Família駅)
提供/秋山芳弘


2号線を走る旧型車両はダイヤモンドカットの屋根を持つ(Sagrada Família駅)
提供/秋山芳弘

データ

開通年1924年12月 軌間1674mm(1号線)
1435mm(2~5・11号線)
営業キロ87.6km電気方式直流1500V(1号線)
直流1200V(2~5・11号線)
路線数6 集電方式架空線
駅数123 運転保安ATP/ATO
従業員数3493人 最小運転間隔3分29秒
運行時間5:00~2:00 車両数771両
運賃制度均一制 列車運転線路右側
輸送人員3億6900万人   

※データはTMBのみ。9号線を除く

利用方法

乗車方法

自動券売機又は窓口で乗車券を購入し、ターンバー式の自動改札機に投入して乗車する

運賃

1.35ユーロ均一(地下鉄・バス共通。相互の乗り換えは不可)

乗車券

普通乗車券、T10(回数カード10回券:7.70ユーロ)、T50/30(50日中の連続する30日間有効カード)、T Dia(1日乗車券:5.80ユーロ)、2~5日券等

旅客案内

スペイン語及びカタルーニャ語。路線はラインカラーで色分けされている

利便施設

大部分の駅にエレベーター又はエスカレーターの設備がある

その他

①車両のドアは自動式と半自動式があり、半自動の場合はドアノブ又は押しボタンを操作してドアを開く。閉まる際は自動
②自動改札機の乗車券投入口は、大部分が左手での投入方式となっている
③すべての路線で、列車は起点駅から終点駅まで運行され、全列車が各駅に停車する 〈中田晴康〉

カタルーニャ語

案内表示の一部にはスペイン語(カスティリャ語)とカタルーニャ語が並記されている。バルセロナを中心とするカタルーニャ地方の母語であるカタルーニャ語はフランコ政権時代には使用が禁止されていた。1978年に自治権を獲得した後は公用語としてカタルーニャ語が復活し、学校の授業もカタルーニャ語で行われている。

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄 -151都市のメトロガイド-」より

ページの先頭へ