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ソウル(SEOUL)


大韓民国
Republic of Korea

人口●4833万人
面積●9万9720km2
主要言語●韓国語
通貨●ウォン
1ウォン=0.07円
1人当たりGNI●1万9730ドル

北緯38度線以南の朝鮮半島南部に位置する共和国。温帯モンスーン地域の広葉樹林帯にあり、気温は、夏冬の差が大きい。古代から日本、中国との関係が深く、倭人とは朝鮮半島南部から日本にかけて居住していたとの説もある。古代伽耶韓国以来「偉大な」の意味を持つ韓を国名として使用している。

ソウル Seoul

人口966万人のソウルは、百済・高麗の時代から栄え、李氏朝鮮の開祖李成桂が風水上の吉地として都を置いて以来、首都として、韓国における政治、経済、文化の中心地となった。繊維、化学、機械などの工業が盛んで、外港である仁川とは鉄道、高速道路で結ばれている。李王朝時代の5つの門や城壁、王宮、寺院など壮麗な宮殿や史跡が現在も保存され、ソウルで最も重要な観光資源となっている。明洞、南大門や東大門市場等での買い物も観光客に人気が高い。1988年のオリンピック開催で急速に近代都市に生まれ変わった。

営業主体

Seoul Metro
447-7 Bangbae 2-dong, Seocho-gu, Seoul 137-712, Republic of Korea
TEL:+82-2-6110-5167 FAX:+82-2-6110-5159
URL : http://www.seoulmetro.co.kr/
〈韓国語/英語/中国語/日本語〉

Seoul Metropolitan Rapid Transit Corporation(SMRTC)
180 Chunhodaero, Seongdong-gu, Seoul 133-170, Republic of Korea
TEL:+82-2-6311-2083 FAX:+82-2-6311-2250
URL : http://www.smrt.co.kr/〈韓国語/英語〉

Seoul Line 9 Operation Co., Ltd.
388-1 Gaehwa-dong, Gangseo-gu, Seoul 157-230, Republic of Korea
TEL:+82-2-2656-0009 FAX:+82-2-2656-0567
URL : http://www.metro9.co.kr/index.do〈韓国語/英語〉

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

ソウルの地下鉄は、その路線が整備された時期により3つに分けて見ることができる。まず、第1期の路線としては、ソウルメトロ(旧ソウル特別市地下鉄公社)によって運営される1~4号線がある。1974年、市の中心部に位置する韓国鉄道京釜線のソウル(Seoul)駅と、中央線の清涼里(Cheongnyangni)駅を東西に結ぶ目的で、1号線7.8kmが開業したのが、当地の地下鉄の始まりとなった。さらに、環状線である2号線、ソウル市をX字状に縦断する3・4号線の建設が進められた。第1期地下鉄は、相互直通運転を行う韓国鉄道におおむね準ずる規格を採用しているが、直流電化の地下鉄に対し韓国鉄道は交流であるため、相互の接続部に無電区間を設けて交直切替を行っている。また、右側通行である2・3・4号線に対し、1号線は韓国鉄道線に準じ、左側通行となっている。
第2期としては、ソウル特別市都市鉄道公社によって運営される5~8号線がある。第1期で残された交通空白地域を埋めるように、1994年11月、5号線の往十里(Wangsimni)~上一洞(Sangil-dong)間15.5kmを皮切りに、2001年3月の6号線、梨泰院(Itaewon)~薬水(Yaksu)間2.7kmをもって現在の路線網が形成された。第2期地下鉄の特徴としては、第1期とは異なり、相互直通運転を考慮せず、その代りに8両編成(8号線のみ6両編成)、ATO制御によるワンマン運転方式と、大量輸送機関としての機能を損なわない範囲で、経済性に重きを置いた規格を採用したことがあげられる。
これらに続く第3期地下鉄(9~12号線)は、構想はあったものの、9号線を除いて「軽電鉄(軌道系新交通手段全般を指す)」計画にとって代わられた。9号線については、開花(Gaehwa)~新論山見(Sinnonhyeon)間の第1段階25.5kmが2009年7月に開業し、残る以東区間については、総合運動場までの第2段階4.5kmが2013年に、芳夷洞までの第3段階8kmは2015年までの開業を目指している。なお、9号線は、ソウルメトロ9号線(株)が、ソウル市から30年間、施設の譲渡を受けて管理・運営を行うBTO方式をとっており、Veolia Transport社が主要株主である9号線運営(株)が、ソウルメトロ9号線(株)から委託を受けて実際の運営を行う。
ソウルにおける地下鉄新線の整備は、9号線をもって終わる見込みであるが、既存路線の延伸については、ソウル特別市都市基盤建設本部によって、3号線東側(水西(Suseo)~梧琴(Ogeum)間3km)及び7号線西側(温水(Onsu)~富平区庁(Bupyeong-gu Office)間10.2km)の工事が進められている。また、市内に乗り入れる郊外路線(空港鉄道金浦空港~ソウル駅、盆唐線宣陵~往十里、新盆唐線等)の工事も着々と進んでいる。


開業35周年記念ICカード乗車券
86mm×54mm


車両基地のある紙ちゅく駅にて
提供/黒瀬信弘


1号線は回基駅を出ると地下に入り
ソウル中心部へ向かう
提供/黒瀬信弘

データ

Seoul Metro

開通年1974年8月 軌間1435mm
営業キロ134.9km電気方式直流1500V
路線数4 集電方式架空線
駅数117 運転保安ATS/ATC
従業員数9868人 最小運転間隔2分30秒
運行時間5:30~1:00 車両数1944両
運賃制度ゾーン制 列車運転線路左側(1号線)右側(1号線以外)
輸送人員14億5300万人   

SMRTC

開通年1995年11月 軌間1435mm
営業キロ152.0km電気方式直流1500V
路線数4 集電方式架空線
駅数148 運転保安ATC/ATO
従業員数6845人 最小運転間隔2分50秒
運行時間5:30~1:00 車両数1561両
運賃制度距離制 列車運転線路右側
輸送人員5億9200万   

Metro9

開通年2009年7月 軌間1435mm
営業キロ 27.0km 電気方式直流1500V
路線数 1 集電方式架空線
駅数 25 運転保安ATO
従業員数 582人 最小運転間隔4分30秒
運行時間5:30~1:00 車両数96両
運賃制度距離制 列車運転線路右側
輸送人員1億1100万人   

利用方法

乗車方法

自動券売機で1回用交通カードを購入するか、交通カード(T-money等)を購入・チャージの上、自動改札機にかざして乗車する。1回用カードは、下車駅で返却機に挿入してデポジットの払い戻しを受ける

運賃

2元均一

乗車券

距離制。10kmまで900ウォン、以後40kmまでは5kmごとに100ウォン追加。40km以上は10kmごとに100ウォン追加。ただし、1回用カード利用時は100ウォン増し

旅客案内

韓国語及び英語。路線ごとにシンボルカラーがあり、駅には駅番号がふられている。また、乗り換え駅では中国語と日本語による車内放送もある

利便施設

エレベーター・エスカレーター・車いす用リフト等のバリアフリー施設の設置・拡充が図られている。また、地下駅・地上駅を問わず、スクリーン式ホームドアの設置が進んでいる。駅の冷房化等にも取り組んでいる

その他

①交通カード利用者は、ソウル市の統合運賃制に参加する事業体(ソウルの各地下鉄事業者及び韓国鉄道は参加済み。空港鉄道は参加せず)にまたがって乗る場合、乗・降車駅間の距離の合計で運賃が算出される
②65歳以上の高齢者、身体障害者、国家功労者は無料で乗車できる
③1号線東廟前、2号線龍頭の両駅は、地下区間に駅を新設した珍しい例である。 
④一部の車両の座席を外し、日祝日に限り、自転車の持ち込みを認めるサービスがある
⑤9号線では終日にわたり、待避線を用いた急行運転を行っている(20分間隔)
〈藤田崇義〉


ソウル地下鉄環状線を走る車両
提供/磯部栄介


盆唐線を走る韓国鉄道2000系車両
提供/黒瀬信弘

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄 -151都市のメトロガイド-」より

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