一般社団法人 日本地下鉄協会

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ニューヨーク(NEW YORK)


アメリカ
United States of America

人口●3億2258万人
面積●982万6675km2
主要言語●英語
通貨●ドル
1ドル=120.37円
1人当たりGNI●5万2340ドル

北アメリカ大陸中央部に広がる日本の25倍、世界第4位の面積を持つ連邦国家。16世紀からヨーロッパ各国により植民が進められ、18世紀の独立戦争によ り独立、その後テキサス共和国の併合、米墨戦争、アラスカ購入等により面積を拡大した。住民はイギリス系を中心として人種の坩堝、モザイク等と呼ばれてい る。世界最大のGDPを持ち、世界のリーダーとしての役割を果たしているが、国連やヨーロッパ諸国との対立も指摘されている。

ニューヨーク New York

16世紀、オランダ人がマンハッタン島を原住民から買い入れニューアムステルダムと命名した街で、世界の商工業、金融、貿易、文化の一大中心地。国連本部 所在地で世界の首都の役割を果たす。人口は818万人(2010)だが周辺部を含めると約1100万人に達する。市内は5つの区(マンハッタン、ブルックリン、クイー ンズ、ブロンクス、スタッテンアイランド)からなる。特に都心部のマンハッタン島は、摩天楼がそそり立ち、ブロードウエイ等見所が多い。

営業主体

MTA New York City Transit(NYCT)
URL:http://www.mta.info

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

路線延長や乗降人員・保有車両数などで世界有数の規模を誇るニューヨーク地下鉄は、もともとは3つの鉄道会社に分かれていた。最初の地下鉄としてIRT(Interborough Rapid Transit)のCity Hall ~ 145th Street 間が1904年10月27日に開業した。1913年以降、ニューヨーク市が建設した路線はIRT とBRT(Brooklyn Rapid Transit:1923年に倒産しBMT=Brooklyn-Manhattan Transit Corporationと改称)にリースし、両社を競わせた。さらに1932年にはニューヨーク市直営のIND(Independent Subway System)の路線が開業し、地下鉄はこの3社により整備・運営された。IRT の路線(Division A)では車体長15mの小型車両、BMT とINDの路線(Division B)では車体長19m以上の大型車両が運行した。
1940年にニューヨーク市はIRT とBMT の路線をIND に統合し、さらに1953年にはニューヨーク市交通局(NYCTA = New YorkCity Transit Authority)が設立され、地下鉄と路面電車・バスを一元的に運営することになった。その後、1968年にニューヨーク州都市交通局(MTA=Metropolitan Transportation Authority)の管理下にNYCT(New York City Transit)として組み込まれ、LongIsland鉄道やMetro-North鉄道などの郊外鉄道も含めた公共交通機関を運営している。
1970年代以降、落書きや犯罪、施設の老朽化などのマイナス面が問題となったが、1982年に開始されたMTA の投資計画により車両の更新や的確な保守、警備体制の強化などによって、近年は飛躍的な改善が図られている。
主要運行系統として、IRT路線(数字)は1・2・3・4・5・6・7、IND路線(ラテン文字)はA・B・C・D・E・F・G・M、BMT路線(ラテン文字)はJ・L・N・Q・R・Z、折り返し運転をするシャトル路線はS と名付けられている。運行系統は、色つきの丸(6と7系統の急行のみ菱形)の中にラテン文字または数字が書かれている。BMT路線とIND路線を走行する大型車両は、小型車両用のIRT路線に入ることはできない。各系統は停車駅や運転区間によって急行(Express)と各駅停車(Local)、シャトル(Shuttle)の3種類に分かれており、急行運転区間は全区間が複々線または3線になっている。24時間運行をしており、ラッシュアワー(6:30~9:30と15:30~20:00)は2分間隔、零時以降は20分間隔で運行する。
駅数は468あり、内訳は高架153駅、地平または半地下38駅、地下277駅である。一番深い駅は1・9線の191 St駅で地下60mにある。電車は8~11両編成(シャトルのみ2両編成)、列車長は46~183mとなっている。車両型式は「R188」のように、最初にR がつき、数字は契約番号になっている。2000年以降に納入された車両は川崎重工とBombardier製が多い。
将来の開発計画として、Second Avenue Subway(マンハッタンの東側を南北に縦断する125 St~Hanover Square 間16駅13.7kmの路線)の新設プロジェクトがあり、その第1期(125 St~72 St 間4駅3.54km)工事が2007年4月に開始され、2016年末の開業を目指している。また、マンハッタン島の南部では2・3線、4・5線、A・C線及びJ・Z線のFulton Street 駅、E線のWorld Trade Center 駅、R 線のCortlandt Street 駅の6駅を統合して総合駅化するプロジェクトが進行中である。


Rockfeller Center駅構内の案内表示
提供/秋山芳弘


乗降時に可動式ホームで隙間をなくす
提供/秋山芳弘


Lexington Avenue Local/Pelham Express(6線)の車内
提供/秋山芳弘


2014年納入の最新の電車。CBTC方式による無線列車制御システムを採用している
提供/川崎重工業株式会社

データ

開通年1904年10月 軌間1435mm
営業キロ374.0km電気方式直流625V
路線数27 集電方式第三軌条
駅数468 運転保安ATS
運行時間24時間 最小運転間隔2分
運賃制度均一制 列車運転線路右側
輸送人員560万人/日(2014)   

利用方法

運賃

2.75ドル均一

乗車券

Metro Card(磁気カード)等

旅客案内

英語。ホームには駅名表示が多く便利である

利便施設

約80駅は車椅子での利用が可能

その他

①各駅の改札口付近には、駅員やTVカメラが常時監視しているOff-Hour Waiting Areaがある
②路線により急行(Express)と各駅停車(Local)があるので、車両前面と側面に表示されている運行系統表示やホーム先端の行先表示に注意が必要

ニューヨーク交通博物館

1936年に開業し、既に廃止された旧コート・ストリートCourt Street 駅を改修して作られ、地下鉄やバス・鉄道を紹介する博物館である。ブルックリンのBoerum Place 及びSchermerhorn Street の角にある。 また、グランド・セントラル駅に別館がある。
http://mta.info/mta/museum/index.html

South Ferry駅の可動式ホーム

1線の南端ターミナルであるSouth Ferry駅では、折り返しのためのループ線上に沿って急曲線のホームがあり、乗降口との間に生じる大きな隙間を可動式ホームでカバーしている。

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄ビジュアルガイドブック」より

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