一般社団法人 日本地下鉄協会

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マドリード(Madrid)


スペイン
Spain

人口●4490万人
面積●50万5370km2
主要言語●スペイン語
通貨●ユーロ
1ユーロ=128.98円
1人当たりGNI●2万9290ドル

西ヨーロッパ、イベリア半島の王国。大部分が標高数百mの高原状であり、比較的乾燥した気候である。紀元前7世紀にフェニキア人がこの地に多く見られた「hispan(犬)」または一説に「Shaphan(兎)」と名づけたのが国名となったという。古代ローマ帝国の属領、西ゴート王国の支配の後、8世紀にアラビア人の支配を受け、イスラム文明の影響を受けた建築物が残る。

マドリード Madrid

イベリア半島の中央部に位置するスペインの首都で、人口312万人。1561年、フェリペ2世がトレドからこの街に都を移して以来発展し、スペイン第1の都市として政治、文化の中心地なっている。歴史はスペインの都市としては比較的新しく、16世紀になってから急速に発展し、現在の市街は17~18世紀に建設されたものである。標高は約650mで、ヨーロッパの首都としては一番高い所にある。

営業主体

Metro de Madrid S.A.
Cavanilles 58, E-28007 Madrid, Spain
TEL:+34-91-379-8800 FAX:+34-91-379-8603
URL:http://www.metromadrid.es〈スペイン語/英語〉

路線図

※クリックで拡大します。

地下鉄の概要

マドリード市の都市交通は、国営の株式会社であるMetro de Madrid S.A.が運営する地下鉄のほかに、市や民間会社が運営するバス、スペイン国鉄の近郊路線等がある。なかでも地下鉄路線は市内を縦横に走り、市内交通の主役となっていて、マイヨール広場やプラド美術館等の観光名所めぐりにも便利である。
1985年には、マドリード地域運輸連合(Consorcio Regional de Transportes Madrid: CRTM)が創設され、運転計画、運賃制度などの調整が行われている。マドリードのすべての公共交通機関はこの地域運輸連合の一員である。
最初の開通は1919年、1号線のSol~Cuatro Caminos間3.5kmであった。比較的消極的であった地下鉄建設も、1990年代初めに地下鉄の運営がマドリード州に移管されてからは、大規模な地下鉄整備計画が提案、実行されてきた。その後も、2003~2007年の地下鉄整備計画及び短距離延伸プロジェクトにより建設工事は急ピッチで進められた。
プロジェクトはマドリード州の地下鉄整備計画に基づき、1号線、4号線、7号線が延伸され、また、マドリード郊外地域に向けて新線である11号線が建設された。 8号線と10号線は統合されて新しい10号線となり、新しく8号線が空港(マドリード・バラハス国際空港)へのアクセスとして建設された。 さらに、9号線はマドリード郊外を通り、マドリード南東にある2つの町、Rivas-VaciamadridとArganda del Reyまで延伸された。
また、マドリード市街のNuevos Ministerios駅と空港を直結する8号線の延伸や、マドリード南部郊外に41km、28駅のメトロスール(MetroSur)と呼ばれる地下鉄の環状線も建設された。この環状線は2000年6月に建設工事が始まり、3年10か月後の2003年4月という短い期間で完成した路線で、マドリード南部の5つの町、Getafe、Móstoles、Alcorcón、Fuenlabrada、Leganésを結んでいる。
このように、マドリード州政府は地下鉄網整備に力を注ぎ、2003~2007年の過去最大のプロジェクトでは、路線の新設と既存路線のほとんどすべての延伸工事を精力的に実施し、59.8kmの地下鉄の新線を建設した。この結果、それまで地下鉄が通っていなかったVillaverde、Manoteras、Carabanchel Alto、La Elipa、Pinar de Chamart地などの地域に地下鉄が開通し、東部や北部の郊外地区にも地下鉄網が整備され、マドリードとの連絡が飛躍的に改善された。現在、総延長274.5km 、総駅数293駅(駅名数239)の地下鉄網が整備され、ヨーロッパでロンドンに次ぐ2番目に大きな地下鉄となった。
マドリード地下鉄の軌間は標準より10mm広い1445mmだが、初期に建設された1~5号線には小型の車両(東京地下鉄銀座線の車両より車長、車幅とも小さい)が導入された。ただし、その後の6号線以降の車両は、一般に近いもの(東京地下鉄丸の内線の車両とほぼ同等)が採用されている。
この他に、マドリードでは初のライトレール(Metro Ligero)3路線27km38駅が建設された。mL1が北部郊外のSanchinarroとLas Tablasまで、mL2、mL3の2路線が西部郊外のPozuelo de Alarcón、Boadilla del Monteまでそれぞれ開業している。
今後の計画としては大規模な地下鉄建設計画が一段落したこともあり、規模は縮小されている。2007~2011年プロジェクトでは、約11kmの地下鉄建設と、10kmのライトレールの建設が予定されている。


小型車路線の1号線を走る車両の幅は2.3m(Tribunal駅)
提供/秋山芳弘


バラハス空港と都心を結ぶ8号線を走る8000型車両(Barajas駅)
提供/秋山芳弘


1回券 30mm×67mm

データ

開通年1919年10月 軌間1445mm
営業キロ274.5km電気方式直流600/1500V
路線数14 集電方式架空線
駅数239 運転保安ATP/ATO
従業員数7442人 最小運転間隔2分
運行時間6:00~1:30 車両数2220両
運賃制度ゾーン制 列車運転線路左側
輸送人員6億8900万人   

利用方法

乗車方法

窓口又は自動券売機で乗車券を購入し、ターンバー式の自動改札機に投入して乗車する

運賃

Aゾーン~市内は1ユーロ、全線2ユーロ

乗車券

普通乗車券、地下鉄・バス共通10回券(Metrobus10 :7.4ユーロ)、1日券(5.2ユーロ)、2日券(8.8ユーロ)、7日券(23.6ユーロ)

旅客案内

案内表示、車内放送ともにスペイン語のみ。路線はラインカラーによって色分けされている

利便施設

エスカレーター及びエレベーター、動く歩道が設置されている

その他

車両は半自動ドアがほとんどで、ドアノブ又はボタンを操作してドアを開ける。閉まるときは自動 〈小池房雄〉

*一般社団法人 日本地下鉄協会 「世界の地下鉄 -151都市のメトロガイド-」より

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